公立大学法人 奈良県立医科大学脳神経外科

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下垂体外科マスターからのメッセージ-西村文彦

2020年09月22日

「外科マスター」制度が設立

奈良県立医科大学脳神経外科 西村文彦 

奈良県立医科大学脳神経外科学教室では、伝統的に下垂体疾患に対して外科的な経蝶形骨洞的手術を行って参りました。

長年行われてきた顕微鏡手術の基本的技術を継承しながらも、2008年から内視鏡を導入し、低侵襲な経鼻内視鏡手術を行っています。

内視鏡手術

内視鏡手術は、鼻孔という狭い入り口から進入し制限のある空間の中で、内視鏡や摘出道具などが, お互い干渉しないよう有効に動かして手術を行う必要があり、手術操作には修練が必要であります。

内視鏡手術導入前や導入当初は、私自身も、千葉大学脳神経外科前教授の佐伯直勝先生、京都大学耳鼻咽喉科の中川隆之先生などに師事し、Cadaver headを用いた内視鏡ハンズオンなどに参加させて頂き、奈良県立医科大学へこの内視鏡手術手技を導入できるように努めて参りました。

チームの協同作業全体へ与えられた称号

手術は、もちろんチーム医療で成り立つものですので、この下垂体外科マスターという称号は、チームの協同作業全体へ与えられた称号と私自身は捉えております。麻酔科、臨床検査技師の先生方とも協力して術中神経モニタリングも積極的に行っております。

 我々が培ってきた技術を少しでも、これから経鼻内視鏡手術を極めていこうと考えておられる先生方にお伝えすることができればと願っています。手術見学などご希望があれば、遠慮なくご連絡いただければ幸甚に存じ上げます。

 

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