公立大学法人 奈良県立医科大学脳神経外科

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脳神経外科医が特別しんどい?〜入局1年目:矢野佑磨

2021年05月29日

プロフィール

 

  • 矢野佑磨 医員
  • 入局年度:20214月令和3年)
  • 奈良医大卒業
  • 勤務医の父、母、姉の4人家族

「医師を目指したのは」多感な中学2年生の時期

実は、中学生の時には、「建築デザイナーになりたい」という、全く違うことも考えてました。

勤務医だった父には、病院を継がねばならないということもなかったので、

特に「医師になってほしい」という意向もなく、
将来の職業としては、何でもいいと言われていました。

子供〜学生時代

僕は小中と公立で、学校で勉強はしますが、学習塾に行くわけでもなく、医師になろうとガツガツと学んだわけではありませんでした。
小学校の時から友達付き合いがよく、放課後は公園などで集まって何かしら遊んだり、やはりゲームをしたり、よく遊んでいましたから。スポーツは習い事のような感じで、剣道やスイミングでしたね。
高校では勉強についていけず、どちらかというとフォークソング部でギターを弾いたりして、友達と楽しんでしまって~
卒業してからです、受験勉強に励んだのは。さすがに独学は難しいですし、予備校へ通い「奈良医大」に進学しました。

医師を目指すきっかけとなった出来事

中学2年生の時、突然、同級生の友達が亡くなってショックを受けました。
今、医師として現場でまさに命にかかわっているわけですが、さすがに中2の時に同級生が脳腫瘍で亡くなったという事実は、未だに忘れられません。

このことが何よりも、脳神経外科医を目指そうと思いはじめるきっかけとなりました。

父が医師だったことで、だいたい医師がどういう働き方になるのかというイメージはできていたのもありますし、スーパードクターの福島先生のことをテレビで観て影響を受けて、方向性を見出したような感じです。

とにかく、いろいろローテーションで回って、経験してみてほしい!

ところがですね、どの科に進むかの具体的な進路はなかなか決まらなくて、実習期間中はとにかくいろんな科を回っていろいろ経験しようと。
そうすると、どの科も面白いんですよ!
どの科がしんどいとか、楽とかいう視点では見てなかったですが、一生懸命やれば、それなりにどこだって大変だと感じました。それで最終的には、中学2年生の時の友達のことで、意識することになった脳神経外科を目指そうという「初心に」に従いました。
医師として働くにあたって、どの科であることが重要なのではなく
「自分が後悔しないことが大事だな」と思えたので。

脳神経外科はしんどい?

なぜか、脳神経外科はしんどいとか大変だとかいう印象があるようですが、先の話と同じことで、他の科と同じです。

例えば、女性に優しい麻酔科だとか放射線科だとか言われるようですが、どこだって9時~5時で終わるわけでもなく、どの科だから自分の生活が守れるということではないです。真剣にやればどこも同じです。

僕はまだ入局して間もないので、確かに毎日雑用も多いですが、どこもそうです。

ここは研修に回ってくる数が少ないのです。その特殊性にあるのかと思いますが、特別にしんどいという訳ではないので、ぜひ来てほしいです。

自分もいろいろ回って良かったですし、たくさん回るほうが最終的な判断がしやすいと思います。

それにここは少人数で回しているというのもあって、研修医に来てほしいです(笑)

成長を感じる喜びは大きい、奈良医大ならでは

脳神経外科はその専門性から、いろいろな専門分野の先生がいます。

研修の時から凄さを感じていた人を、今は身近に感じられてうれしいですよ。

ほかの仕事と違って(僕は医師以外の仕事はしたことがなくて申し訳ありませんが)、誰とでも交代できる仕事ではないです。

国家試験に合格しても、現場の知識や技術が毎日足りないと感じます。新しい学びは医師という仕事にこそあり、創造性があって、時間を無駄にしたくない、昨日より今日の自分は賢いと思います。

僕は大阪在住ですが、奈良医大を選んだのは、外様になるよりはやはり出身大学というのもありました。

また、阪大系列なども含め、大阪の病院との連携も深く、関連病院が多いのも良い点です。

学会の主催も結構あってしっかり学べる環境にあるばかりか、実は人柄の良い先生ばかりで、雰囲気が良いんです。
なので、なんでも聞きやすくて、人間関係の良い場所で贅沢に過ごせていると思います。

 

メッセージ

とにかく、ぜひローテーションで脳神経外科にも来て、経験してみてください!

僕の後に続いて、若手の入局お待ちしています。

 

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