別の入局先決定後のローテート参加
私は研修医2年目の3月、つまり研修修了直前に脳外科をローテートさせていただきました。
その頃には入局先も決まっており、年度末というお忙しい時期にもかかわらず優しく迎えてくださった先生方にはとても感謝しております。
初めて脳外科領域に興味をもったのは救急科で若年者の頭部外傷を担当させて頂いたときでした。
手術でこんなにも劇的に意識レベルがよくなるのか、と感動したのを今でも強く覚えています。
その後も数例脳外科症例を担当させていただきました。
専門性の高さにかなり躊躇した参加前
以前から興味はありましたが、脳外科は専門性の高さゆえローテートの敷居がとても高く、入局者しか回らないと思っている研修医がほとんどでした。私もそのうちの1人で、かなり躊躇しましたが脳外科の先生の後押しもあり、ローテートさせていただくことに決めました。
いつ緊急がくるか分からないという緊張感は常にありましたがon offがはっきりしていたため、適度にリフレッシュでき、研修を通じて脳神経という神聖な領域に触れ、手技も豊富で、特殊な器具を触らせてもらえたりと、元々手を動かすことが好きな私はとても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
またクモ膜下出血はどういう治療をしてどのような経過をたどるのか、脳腫瘍はどのように摘出するのかなど家族や周りの人が疑問に思うことを研修内で勉強させていただけたことが自分にとってすごくいい経験になったと感じております。
入局先が決まってからのローテートは迷惑ではないだろうかと内心びくびくしていましたが、どの先生も気さくで優しく、飲み会にも連れて行っていただき、研修が終わる頃にはもう少し長い期間ローテートしたかったと寂しく感じるほど楽しく充実していました。
実際に回ってみると自分達で勝手にローテート敷居を上げていたのかもしれないと感じました。臨床研修という機会を生かし自分自身の経験としてぜひローテートをおすすめします。
楽しいです!