1『破裂椎骨動脈解離に合併する延髄梗塞に関する調査』
概要
解離性動脈瘤によるくも膜下出血に対して治療を受けた患者さんのカルテ記録を元に、延 髄梗塞の合併について調査を行い、発生の予測因子を抽出するための観察研究です。
目的
椎骨動脈解離によるくも膜下出血は死亡率の高い疾患で、救命のために緊急手術が行われ ます。一方治療後の後遺症に影響する延髄梗塞は、椎骨動脈の解離によって起こりますが その割合は不明です。破裂椎骨動脈解離に合併する延髄梗塞の割合を明らかにし、延髄梗 塞を起こしやすい特徴を見つけることによって、治療成績を向上させることを目的としま す。
対象
2007年1月~2018年4月までに奈良県立医科大学脳神経外科で解離性動脈瘤によるくも膜下 出血に対して治療を受けた患者さんが対象となります。
項目
年齢、性別、治療前に意識障害を来した割合、予後良好群の割合、椎骨動脈のdominancy、 PICA involved typeの割合、動脈瘤のサイズと長さ、親動脈の径。以上のデータをカルテ から抽出します。
方法
MIを起こす可能性のある治療(trapping)の後にMRI検査を行った症例を除外。
その後MRI でMIが起こっている割合を算出、推定値とする。
MIを来した症例とMIを来す可能性があった症例を抽出しA群とする。
Trapにも関わらずMIを 来さなかった症例とtrapしてもMIを来さない可能性のある症例を抽出してB群とし、両群に どのような違いがあるか検討する。
2 研究責任医師 研究責任医師:氏名 本山 靖
所属 脳神経外科、連絡先 myasushi@naramed-u.ac.jp
(直通)0744-29-8866、(代表)0744-22-3051、
(内線)2320
共同研究者と役割
① 研究全般のアドバイザー:氏名 中瀬裕之、所属 脳神経外科
② 解析補助者:氏名 高村慶旭、所属 脳神経外科
研究に関する問合せ窓口
本山 靖、所属 脳神経外科、連絡先 myasushi@naramed-u.ac.jp
(直通)0744-29-8866、(代表)0744-22-3051、
(内線)2320
拒否機会の保障と連絡方法 この研究の結果は個人の特定が出来ない形でデータ解析が行われますが、カルテデータの研究参 加を拒否する事が可能です。該当期間に手術を受けた患者さんで、ご自身の記録を研究に利用され ることを望まれない方は、研究事務局にご連絡下さい。この研究への情報提供を停止させて頂きま す。