早期入局制度を利用し、奈良医大脳神経外科医局へ
私は大阪医科大学を卒業し、平成23年度より前期研修医として奈良医大で研修しました。
出身大学のクラブの先輩がきっかけとなって、そこから様々なご縁に導かれ、早期入局制度を利用して奈良医大脳神経外科医局の末席に加えさせていただきました。
自分自身の前期研修の感想ですが、研修科がかわると医療環境ががらりと変わります。
短期間で専門科の医学用語を覚える、慣れ親しむのが速い分、研修科が変わって医療環境が変わってしまうと、覚える・慣れるのに費やした時間より、知識を忘れるのは圧倒的に早かったです。
その中で、前期研修医ではありましたが、将来の戦力にするべく、大学医局のいい面・ツライ面も見していただき、常に脳外科医としての自覚を促されたことは今振り返っても大変ありがたかったです。
後期研修医とてしの3年6ヶ月
後期研修医としては3年目7月から6年目1月に大学院生として、戻ってくるまで、3年6カ月で3つの施設の常勤脳外科医として修練を積みました。
異動のたびに、生活環境、医療環境がかわり、ストレスを感じるときもありましたが、さまざまな事を学ぶことができました。
このおかげで、脳外科専門医を取得するべく、研鑽を着々と積みました、、と言えれば格好いいのですが、実際の臨床は泥臭い面も多く、良くも悪くも自分の人間力を試される機会がたくさんありました。しかし、個人差はあるでしょうが、継続することの重要性、難しさを一番感じれた時間でした。
脳疾患に病める患者、家族からも、大変な心労の中でも若輩で未熟な自分の背中を押していただける言葉もいただき、この間に脳外科医としての背骨を分厚くしていただけたと思います。
脳神経外科医のQOL〜より多くの病める患者を支えるために
脳外科医を選ばれる方はQOL1stには考えないにしても、最低限の生活?(できるだけ良い生活!!)をしたいと考えられると思います。
プライベート、家族との生活、医師としての研究、留学、など現在もさまざまな希望を実現できる環境はあるのですが
若い活きのいい脳外科医がたくさん生まれれば、よりスタッフの環境はよくなります。
そして、それは最も怖いといわれる脳疾患に病める患者、家族をささえることにも繋がります。