公立大学法人 奈良県立医科大学脳神経外科

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【3741】中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する予後規定因子の検討

2024年12月10日

「中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する予後規定因子の検討」
ご協力のお願い

研究機関および研究責任者

研究機関の名称:奈良県立医科大学
研究責任者の氏名 • 所属(講座 • 領域名等):松田 良介(脳神経外科学講座)
連絡先:電話番号 0744-22-3051(院内 PHS 66251)

研究課題

研究課題名:中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する予後規定因子の検討

研究の目的及び意義

目的:中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する集学的治療について後方視的に検討し、その予後規定因子を明らかにし、有効性 • 安全性について評価を行います。

意義:中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する治療としては、手術による生検で病理診断を確定し、その後化学療法、放射線治療を加える集学的治療が一般的です。ただ、前述した集学的治療を行っても、再発をきたしやすく、予後不良な疾患です。その発生頻度は原発性脳腫瘍の約 5%に過ぎず、希少癌に分類されます。中枢神経系原発悪性リンパ腫における治療前、治療中、治療後のデータを解析することにより、治療に適した患者群の同定、合併症の回避、治療後の管理方法などが明確となり、今後の中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する治療の発展に貢献しうると考えています。

利用する検体 • カルテ情報

2006 年 1 月~2022 年 12 月の間に中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する集学的治療を施行した患者様を対象として、患者様の臨床所見、血液検査結果、画像的検査結果について情報を収集します。

研究の方法

2006 年 1 月~2022 年 12 月の間に中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する集学的治療を施行した患者様について、臨床所見(年齢、性別、治療前症状、治療後症状、再発までの期間、最終フォローアップ時おける生死、死因)、治療中の血液検査データ、化学療法内容(化学療法の種類、投与回数、有害事象)、放射線治療内容(総線量、分割回数、照射野、有害事象)、画像所見(治療前、治療後の頭部 MRI 所見)などを解析し、治療結果、予後規定因子を後方視的に検討します。本研究は奈良県立医科大学 医の倫理審査委員会による承認、および学長による許可を得て実施する研究であります。

「中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する予後規定因子の検討」
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個人情報の取り扱い

患者様のデータを得る際は、氏名や住所などの個人が特定される情報を研究番号に置き換え、誰のものかわからなくします。この個人情報と研究番号の対応表は別に作成し、脳神経外科研究室内に保存します。その上で下記措置を講じます。

物理的安全管理措置
① 入退館(室)管理の実施:退室時には施錠を行います。
(2) 盗難等の防止::記録媒体の持ち込み • 持ち出しを禁止します。
(3) 機器 • 装置等の物理的保護:当該研究実施責任者ならびに分担者しか開示されないパスワードで保護された 2 種類以上の外部記憶装置内に保存します。外部記憶装置は施錠した保管場所に保管します。

技術的安全管理装置
外部ネットワークと接続されていない端末を用いてデータ処理を行います。当該端末はスマートフォン、他のパソコン等ともアクセスできないように制限をかけます。

負担並びに予測されるリスク及び利益

カルテより得られる情報のみの解析であるため、新たな有害事象等の可能性は皆無と考えます。

研究資金源等の利益相反

本研究は中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する後方視的な解析であり、現時点では個人に意味のある利益とは成り得ません。当該研究対象者への費用負担は発生せず、謝礼も発生しません。研究対象者に対する負担及び予測リスクは皆無であり、また利益もないものと考えられます。

研究期間、研究結果の公表

本研究の研究期間は承認日(2024年3月14日)から 2026 年 3 月 31 日までとし、研究結果については、学会、論文等で発表予定です。

患者様へ

この研究について参加 • 協力を辞退される方は、お手数ですが、本研究責任者に申し出てください。また、患者様が本研究に対し辞退を申し出ても、一切の不利益は生じません。

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