奈良県立医科大学附属病院で診療を受けられた皆様へ
当院では、以下の臨床研究を実施しておりますのでお知らせいたします。
下記の概要についてご確認いただき、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には、試料・情報を用いませんので、以下の「問合せ先」までお申し出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。下記の研究は、奈良県立医科大学医の倫理審査委員会(以下、「倫理審査委員会」と略します)で審査され、奈良県立医科大学学長の許可を得て行います。
- 研究課題名:multimodal fusion image を用いたシルビウス裂深部静脈構造の術前評価
- 研究期間:学長許可日から 2023 年 3 月 31 日
- 対象患者:対象期間中に当院で開頭クリッピング術を受けられた患者さん
- 対象期間:2017 年 11 月 01 日 から 2022 年 10 月 31 日
- 研究機関の名称:奈良県立医科大学 脳神経外科学教室
- 研究責任者:奈良県立医科大学付属病院 脳神経外科 竹島 靖浩
- 使用する 試料・情報等:電子カルテに記載されている診療情報(診療記録、画像検査、手術ビ デオを含む)電子カルテに記載されている診療情報(診療記録、画像検査、手術ビデオを含む)
- 研究の概要:
* 研究の意義:脳神経外科手術において静脈損傷は術後静脈性出血や脳浮腫など術後の神経機能障害に大きく影響します。そのため、静脈の温存が極めて重要となりますが、脳動脈瘤クリッピング術において静脈が手術操作の支障となる場合があります。我々は、術前画像においてその事前予測を試みており、今回の研究では複数の種類の診断画像をコンピュータ上で統合させる技術(multimodal fusion image)を用いて手術操作に支障となりうる静脈を予見する目的で行います。新たに研究対象者を募集することは行わず、過去に手術を受けられた患者さんやこれから手術を受けられる患者さんの臨床データと画像データ、電子カルテを元に研究を行います。得られる知見により、将来の患者さんの治療成績向上につながると期待されます。
*研究の目的
本研究の目的は、multimodal fusion image(統合画像)を用い開頭クリッピング術で支障となり得るシルビウス裂深部静脈を術前に予見できるかを評価します。
*評価項目
・評価方法 手術の支障となり得る4種類の深部シルビウス裂の静脈構造の有無を ①統合画像 ②術前造影 CT のそれぞれの評価法で解析し, ③手術ビデ オより4種類の静脈構造の存在を確認し,統計解析を行って①②にお ける静脈構造の予見性について比較検討します. - 研究計画書等 の閲覧等 :研究計画書及び研究の方法に関する資料を他の研究対象者等の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内で入手又は閲覧できます。
詳細な方法に関しては以下⑬の問い合わせ先・相談窓口にご連絡ください。
- 結果の公表:学会や論文等で公表します。個人が特定されることはありません。
- 個人情報の取扱い:カルテ ID や氏名などの個人情報を研究用 ID に置きかえて使用するた
め、あなたの個人情報が外部へ漏れることはありません。カルテ ID と研究 ID の対応表は厳重に研究責任者において管理されます。研究の成果は、学会や学術誌などで公表されますが、この場合も、個人が特定される情報が公開されることはありません。
<問い合わせ先>
奈良県立医科大学附属病院 脳神経外科 竹島 靖浩
電話:0744-22-3051(代表)
FAX:0744-29-0818
Mail:neurosurg@naramed-u.ac.jp