公立大学法人 奈良県立医科大学脳神経外科

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【2548】外減圧後の症候性脳タンポナーデ:後方視的観察研究

2020年03月12日

奈良県立医科大学附属病院で診療を受けられた皆様へ

研究実施のお知らせ

当院では、以下の臨床研究を実施しておりますのでお知らせいたします。

下記の概要についてご確認いただき、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には、試料・情報を用いませんので、以下の「問合せ先」までお申し出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

下記の研究は、奈良県立医科大学医の倫理審査委員会(以下、「倫理審査委員会」と略します)で審査され、奈良県立医科大学学長の許可を得て行います。

  1. 研究の題名:外減圧後の症候性脳タンポナーデ:後方視的観察研究
  2. 研究期間:学長の許可日から~ 2020年3月31日
  3. 対象患者:対象期間中に当院で外減圧手術を受けられた患者さん
  4. 対象期間:200711日 から 20181231
  5. 研究機関の名称:奈良県立医科大学附属病院脳神経外科
  6. 研究責任者:奈良県立医科大学医学部脳神経外科 本山 靖
  7. 使用する試料・情報等:頭部CT検査、診療情報

 

8:研究の概要
気や怪我で脳が腫れることがあります。脳は頭蓋骨で覆われており、逃げ場がないため頭蓋骨の中で脳の圧力が高まります。そうなると、脳に血液が流れ込まなくなったり、逃げ場を失った腫れあがった脳組織が他の正常脳組織を押しつぶしたりすることになります。その結果、脳は回復不能なダメージを受けて死に至る経過をたどります。これを、頭蓋内圧亢進、脳ヘルニアといいます。このような経過を避ける為に、外科手術で頭蓋骨に大きな窓を開けて、腫れた脳組織の圧力が解除されるような処置を行うことがあり、救命のために有効です。この手術を外減圧手術といいます。ところが、この外減圧手術の後に脳脊髄液という体液が異常に貯留して、本来圧力が解放されるはずの脳を逆に圧迫するという病態が起こることが報告されています。この稀な病態を脳タンポナーデといいます。タンポナーデとは、たまった液体が逆に中身を圧迫するという医学用語です。この脳タンポナーデに関する報告は少なく、原因や経過について詳しい事がわかっていません。そこで、脳タンポナーデがどれぐらいの頻度で発生しているのか、どのような経過をたどるのか、なぜそのような病態が発生するのか、もし遭遇したらどのように治療するのが適切かを明らかにするために、過去のデータをもとに調査を行うことに致しました。

9:倫理審査
倫理審査委員会承認日:202034

10:研究計画書等の閲覧等

研究計画書及び研究の方法に関する資料を他の研究対象者等の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内で入手又は閲覧できます。詳細な方法に関しては以下問い合わせ先・相談窓口にご連絡ください。

11:結果の好評
学会や論文等で公表します。個人が特定されることはありません。

12:個人情報の取扱いについて

カルテIDや氏名などの個人情報を研究用IDに置きかえて使用するため、あなたの個人情報が外部へ漏れることはありません。カルテIDと研究IDの対応表は厳重に研究責任者において管理されます。研究の成果は、学会や学術誌などで公表されますが、この場合も、個人が特定される情報が公開されることはありません。

〈お問い合わせ等の連絡先〉
奈良県立医科大学脳神経外科
担当者 本山 靖
メールアドレス:myasushi@naramed-u.ac.jp
FAX:0744-29-0818

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